所長のコラム

はじめに

新年あけましておめでとうございます。年の瀬の衆議院選挙で自民党圧勝という結果を受け、国民の期待を込めて株価が上昇しています。何かと暗い出来事が多かった昨年ですが、今年は心機一転、気を引き締めて頑張りましょう。本年もよろしくお願い致します。

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1月コラム 情けは人の為ならず

2012年12月21日公開の大ヒット、ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を昨年末に鑑賞しました。既にご覧になられた方もたくさんいらっしゃることと思います。いかがでしたでしょうか?私自身は、人間愛に満ち溢れたストーリーに感動しましたし、また、宗教観を強く感じ、考えさせられました。"情けは人の為ならず"という諺がありますが、本当にそのとおりです。

主人公ジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で19年間服役した後、仮出獄しますが、人を信じることができず、やがて生活に行き詰まり、再び教会で盗みを働いてしまいます。その罪を見逃してくれた司教の真心に触れた彼は、 身も心も生まれ変わろうと決意し、マドレーヌと名前を変え、市長となるまでの人物になります。そこからの彼はひたすら人の為に生きていきます。悲運な女性ファンティーヌと運命的に出会い、彼女の愛娘コゼットを託され、限りない愛情をそそぎ美しい娘に育てます。また、コゼットの愛したパリ革命の学生マリウスを戦火の中から助けだし、さらには、自分をとことん追い詰めた警部ジャベールまでも助けます。そして、むかえる感動のラストシーン。少し話しすぎましたね。ここまでにしておきます。

自分のことしか考えられない、自分さえよければそれでいいといった独りよがりな風潮がはびこる世の中で、ジャン・バルジャンの慈悲にあふれた生き方が人々の胸を打つのでしょう。本来、人間は皆そういった慈悲の心をもっているのだと思います。でも、思っていてもなかなか行動にうつせない現実の自分がいる。そのギャップに情けなさやら、やるせなさを感じるのではないでしょうか。私もそうです。小さなことでいいから、何か一つ人の為になる行動をしたいですね。人のための行動がやがてはめぐりめぐって、きっと自分に返ってきます。

レ・ミゼラブルの舞台は、格差と貧困にあえぐ民衆が自由を求めて立ちあがろうとしていた19世紀のフランスですが、不景気で閉塞感のある今の日本に共通する部分があります。我々が明るい未来へ進むためのエールとして、レ・ミゼラブルの一節を紹介します。


EVEN THE DARKEST NIGHT WILL END AND THE SUN WILL RISE
どんなに暗い夜さえもいつかは終わる。そして太陽がのぼるだろう。



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鈴木伸治公認会計士・税理士事務所/税理士 岡崎/岡崎市 税理士


岡崎市 会計士 鈴木伸治公認会計士・税理士事務所