所長のコラム

はじめに

連日、気温30度を超す真夏日が続き、さらに、ロンドンオリンピック観戦で寝不足の日々をお過ごしのことと思います。日本選手団の皆さんは持てる力をすべて発揮し、精一杯がんばって活躍しています。日の丸の国旗が何回あがるのでしょうか。楽しみです。我々も健康には気をつけて、しっかり応援しましょう。

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8月コラム JUDGE(ジャッジ)

ロンドンオリンピックがいよいよ始まりましたが、序盤から審判のジャッジをめぐって物議をかもしだしています。柔道66kg級男子、海老沼とチョジュンホ(韓国)との準々決勝の試合で両者決着がつかず判定となり、主審、副審ともチェジュンホに旗をあげましたが、再判定のすえ海老沼に旗があがり、異例の勝利となりました。また、体操男子団体総合においても内村のあん馬ミスを極端に過小評価され、まさかの2位から4位への転落。その後の審議で判定が覆され、日本は2位と改められました。

確かに人間誰しもミス、過ちは犯します。それをゼロにすることは不可能です。しかし、最近のオリンピックの審判の判定(ジャッジ)にあたっては、今一つ納得がいかない場面が多い気がするのは私だけでしょうか。そもそも審判はその試合の勝負を判定する絶対の権限をもった立場にいる人です。4年に一度の晴れ舞台で勝負に挑むオリンピック代表選手の命運をにぎっています。ですから、一つ一つの試合の判定に重大な責任を負っています。決して安易でいい加減な判定をしているとは思いませんが、真逆の判定が出るとさすがに首をかしげてしまいます。

ひるがえって、会社経営に置き換えてみると、どうでしょうか。会社経営において最も重責のあるジャッジを下さなければならないのはトップである社長です。環境変化に迅速に対応するためには“朝令暮改”を良しとする考え方もありますが、それがあまりに頻繁ですと、現場サイドの社員は混乱します。社員は、ある意味、会社という舞台で自分の人生、生活をかけているのですから、先ほどのオリンピック選手と同じです。もっと社長であるトップは、日頃の自己研鑽につとめ、できる限りの情報を収集し、思考、経験、五感を最大限にはたらかせて、決断を下さなければなりません。それでも判断を誤った時には、素直に過ちを認め、速やかに修正する勇気が必要です。安易な決断とそれに伴うミスの隠ぺい。これが最近の企業不祥事の根幹にあるものなのでしょう。



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鈴木伸治公認会計士・税理士事務所/税理士 岡崎/岡崎市 税理士


岡崎市 会計士 鈴木伸治公認会計士・税理士事務所