所長のコラム

9月コラム ディズニーリゾートを支える魅力

東京ディズニーランドができたのが、ちょうど私が高校生のとき、1983年(昭和58年)のことです。あれから30年が経とうとしています。時が過ぎるのは早いものですね。

にもかかわらず施設の古さを全く感じさせず、いまだ人を魅了してやまないテーマパークがこの世の中に存在するのでしょうか。ありえません。東京ディズニーリゾートはまさにダントツのアミューズメント施設です。

東京ディズニーリゾート(TDR)が来園者に提供しているものは何なのか。

それは、ゴミ一つ落ちてない美しいパーク、ミッキー・マウスをはじめとする夢のあるキャラクター、スリリングなアトラクション、メルヘンチックな乗り物、派手なショーやパレード、ここにしかない飲食店やショップなどなど来園者を楽しませる数々の仕掛けです。でも、本当に売っているものは、非日常の夢の空間、楽しい時間や思い出なんですよね。モノが売れない時代と言われて久しいですが、本当に売っているものはモノではなく、消費者の感情や感性に訴える体験です。そこをついつい忘れて皆モノ売りになっている。だから、売れない。

また、来園者の顧客満足度が非常に高く、そのリピート率はなんと毎年98パーセント前後に達するのはなぜなのか。

それは、最近、話題の「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの考え方」という書籍でも紹介されているとおり、一貫した考え方に基づく「人材教育」にあるようです。人が人(お客様)を呼んでいるんですよね。

書籍には奇をてらったような内容は特になく、極めて基本的な事柄しか書かれていませんでした。人を育てる前に教える側の考え方・姿勢を徹底的にたたきこむ。そして、後輩との信頼関係を築く行動、接し方。後輩への声掛けを中心としたコミュニケーションなどなど。いずれにしても教える側はどうあらねばならないか、という内容が中心でした。そして、上司・先輩がしっかりしていれば、後輩は上司・先輩にあこがれ、自立心・主体性を持つのだと。部下にダメだししているあなた!実はあなた自身の資質が問われているんですよ。



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鈴木伸治公認会計士・税理士事務所/税理士 岡崎/岡崎市 税理士


岡崎市 会計士 鈴木伸治公認会計士・税理士事務所