5月コラム 危機感
昨年末のカンブリア宮殿スペシャルで、村上龍が最後に経営者にとって必要なものは、「危機感と他社への好奇心」と総括しました。
危機感とは何でしょうか?先日、経営者の勉強会で学んだのですが、危機感とは正確な事実認識をして対策を立てる、ということです。今、中小企業の経営者は、ウチは危ないと口癖のように言っていますが、本当に危機感を持っているのでしょうか?私は違うと思います。なぜなら、自社の財務状況すら正確に理解せず、さらに、何ら対策をしていないからです。それは危機感ではなく、単に怯えているだけです。
構造転換を迫られている昨今の経済状況においては、自社の財務状況を正確に把握し、まずは短期的にどこまで存続できるのかを判断する。そして、存続可能期間に何ができるのか、何をしなければならないのか、真剣に考え、行動する必要があります。
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